Tokyo Dolls
『着きましたよ』

『…えっ』

運転手の声で目を覚ますとそこは事務所のビルの前だった。

『あっ、ありがとうございました』

急いで車を降り、事務所へと急ぐ。

一見するとガラス張りの普通のオフィスビル。

チンっとエレベーターが開くと、横文字の社名が目に入る。

受付を通り過ぎ、掏摸ガラスの大きな扉を開けると女性スタッフが出迎えてくれた。

『お疲れさまです。』

『お疲れさまでした。』

『上総(かずさ)MJがお待ちです』

『上総さんが?』

『奥へどうぞ』

『分かりました。』

フロアの一番奥の部屋へと進んでいく。



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