Tokyo Dolls
『(コンコン)』

MJ(マネージャー)Roomと書かれたドアをノックする。

『どうぞ』

『失礼します。』

中では先ほどの白髪交じりの男性が大きなイスに座って机に広げた資料に目を通しているようだった。

『お疲れさま』

『上総(かずさ)さん、ご用ですか?』

『まぁ、座りなさい。』

上総さんは顔を上げ私に応接用のソファーに座るよう促す。

『仕事の話だ。』

『仕事?』

『お前はS-VIPは初めてだから説明しておこうと思ってね。』

『S-VIP?』

『期間は一週間。』

『一週間?』

『明日から一週間、ホテルに缶詰になってもらう。仕事はいつも通り、報酬はいつもの10倍だ』

『一週間・・・。』


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