合鍵 ~あたしの不愉快な夏休み~
あ。
なんだ、そういうことか。
チェスって将棋みたいなやつだよね。
そんなこともしてたんだ。
「去年は準優勝だったから、今年は優勝狙ってたのにさ」
あれ。
何かい。
あたしのせいで負けたって言いたいの?塔也くんは。
……宿題させてるの、あんたじゃないの。
コーヒーカップ片手に、窓の外を見つめて暮れなずんでる塔也の背中を、あたしはぎりぎりとにらみつけた。
「……ねぇ、毎年宿題人にやらせてるの?」
塔也は、肩越しにジロッとあたしを見た。
あ。目つき悪い。
「ンなワケねぇだろ」
んなワケねぇって、現にあたしはあんたの宿題やってるんだけど。
なんだ、そういうことか。
チェスって将棋みたいなやつだよね。
そんなこともしてたんだ。
「去年は準優勝だったから、今年は優勝狙ってたのにさ」
あれ。
何かい。
あたしのせいで負けたって言いたいの?塔也くんは。
……宿題させてるの、あんたじゃないの。
コーヒーカップ片手に、窓の外を見つめて暮れなずんでる塔也の背中を、あたしはぎりぎりとにらみつけた。
「……ねぇ、毎年宿題人にやらせてるの?」
塔也は、肩越しにジロッとあたしを見た。
あ。目つき悪い。
「ンなワケねぇだろ」
んなワケねぇって、現にあたしはあんたの宿題やってるんだけど。