か弱い羊と優しい狼


「行ってこい!」


あたしは心の背中をポンッと叩く


「おぅ」


心は走って公園を出た



どこか…昔見た光景とかさなる…


あたしは彼の名前を何度も何度も呼んだ


でも彼は止まる事なく…消えていった












でも





―今は違う―――


「心っ!」

あたしは叫ぶ


彼は振り向き


あたしに最高の笑顔をくれた


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