か弱い羊と優しい狼

あたしは心の名前を呼びながら
腕をつかみ揺らす


コーヒーがこぼれたって
そんなの知るかっ


揺らしすぎて
心の顔にかかった

―バシャッ―


「…あっつ………」

あちゃ……これは怒られる……?


あたしは心の顔をそっと見る



「幸、少し黙って俺のゆう事を聞け」


そんな不気味なほどの笑顔で
言われたら逆らえません…


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