START恋?FINISSHU恋?
圭吾はそんな俺を見て、いつも楽しんでる。
「陽さぁ、なんで河合サンなわけ?」
「は…!?」
な、なんでって……。
「まぁ、顔は確かにパーフェクトだけどさ」
顔は、ってなんだよ顔はって!!
俺は奈々チャンを、顔だけで選んだんじゃわけじゃない。
そりゃ初めて会ったときは、キレーな子だなぁって思ったけど。
でもなんか、こう。
同じクラスになってから、分かるってゆーか。
やっぱりあんなふうに笑うんだ、とかさ。
とにかーく!!
奈々チャンを、顔で好きになったわけじゃない事は理解してほしい。
「陽なら選び放題なのにさぁ…」
まだなんか言ってるし。
「だーからっ、選んだから奈々チャンなんだよ!!」
少し声を張って言うと、
「…………。」
教室全体に響き、静かになる教室。
………やっべ。
「だってさー、河合サン♪」
……は?!
圭吾が奈々チャンを見て言う。