START恋?FINISSHU恋?
「……俺が聞きたいっつーの」
今の流れからしてお分かりいただけると思うけど…
告白したのは勿論俺だ。
彼女からの「好き」と言う言葉は、勿論無かった。
いや…正確には今も無い、という進行形。
つまり、1度も無い。
「またみんなの注目浴びてたぞ?」
「…それも慣れっこ」
友達と話すときと、俺と話すときとで、明らかに態度を変える彼女。
クラスの奴らは勿論のこと、学年全体でも知らない人のが少ない。
「お前さぁ、元々の顔が良いんだから他の子いけば?」
「は!?」
圭吾の言葉に目を見開く。
「な、なに言ってんだよ?!」
「だってさ、お前ならちょっと愛想振りまくだけで、女の子寄って来んじゃん」
……は、い……!?
「いつ寄って来たんだよ?!」
そんな記憶は、1mmたりともないっ!!!