−Secret☆GIRL−



あたしが翔にぃと優にぃにたいして大きい声を出した瞬間、クラスじゅうの視線があたしにむけられる。


「え?誰あのこ!?」
「綺麗な方ね。あんなこいたかしら」
「誰だれ?!」


ひそひそとみんなが喋りだす。


あー、そっか。この人たちランチルームにいなかったからあたしが変装していたことを知らないんだ。

「あたし…」

華城苺李です。

と言おうとしたら、
「キャー」と
廊下にいる女の子たちの黄色い悲鳴にかきけされた。


「1学年の王子様たちかな?」

「そうっぽいな」


と、にやにやする翔にぃと優にぃ。



「あ!マイリ-じゃーん。もう教室にいたんだ〜」



と、教室に入ってきたのは………


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