−Secret☆GIRL−


「えー、さっきランチルームにいた何人かは知っていると思うけど」

教室にいるみんなにむかって話しはじめた翔にぃ。


あたしのことを話すのだろう。


「このクラスに花本苺李っていたじゃん?あの子、この子だから。」

とあたしをさす翔にぃ。


またざわざわし始める教室。


みんな意味が通じてないようだ。


「どういうことですの!?」

困惑した顔をみせるお蝶夫人…じゃなくて愛香。



「花本苺李って子は、訳あって今まで変装をして学校にきてたんだ。」


「ちなみに“花本”は本名じゃない。ほら、自分で自己紹介しろよ」

翔にぃが喋ったあとに、優にぃがあたしにいきなり自己紹介しろなんて言ってきた。


「え…」

「早くしろ」



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