−Secret☆GIRL−
「僕は最初から気付いてたよ」
そう言って顔を近づけるコウタロウ。
「な…何が?」
顔近ッ
「マイリ-が本当はすっごく可愛いこと。」
……。
「え、あ…そうなんだ…てか、可愛いくな「おい。」」
可愛いくないよ、そう言おうと思ったら比奈河の声で遮断された。
「なに?」
コウタロウがにこっと笑って比奈河に答える。
「てめー顔近すぎだっつの」
比奈河があたしからコウタロウを遠ざけた。
「周りのやつらが見てんぞ。」
え。
「あ…」
ほんとだ。
やば…女子がみんなあたしを恨めしそうにみてる。
男子もなぜだかコウタロウを恨めしそうにみている。
「はは…」
あたしは苦笑いをして、自分の席についた。
コウタロウと比奈河も席につく。
「俺も、なんとなく気付いてたけどな。」
比奈河が口角をあげて笑う。
「は…」
やべぇコイツ、色気ムンムンなんすけど…