−Secret☆GIRL−


ついさっきまで起きてたのに!

あたしの手を握ったまま、また寝ている玲。


「あ、玲寝起き悪いから」

コウタロウがそう言って
玲の手をあたしの手から
はずしてくれた。


「う、うん。そうっぽいね…」


「もう帰ろうか」


コウタロウが机にかかっている自分の鞄とあたしの鞄を持って扉に向かった。


「えっ、ちょ…玲は?!」

置いていくきなのか?


「ん?」


「玲起こさないの?」


「平気だよ。どうせ起きるだろうし」


一人にしていいのかい?


「でも、起こさ『苺李』」


「…え?」


マイリーじゃなくて
今苺李って聞こえたのは
きのせい?


「いいから早く帰ろ」


可愛い笑顔から真顔になったコウタロウ。


「う、うん」


初めて感じるコウタロウの雰囲気に、一瞬違和感を感じ、うんとうなずいてしまった。


「玲は大丈夫だから。」


またいつものコウタロウすまいるに戻った…


「…うん」


さっきの違和感はなんだったんだろう…



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