−Secret☆GIRL−
苺夏ちゃんはあたしより一つ上の、高校二年生。
1番歳が近いせいか、小さいころから“苺夏ちゃん”とよんでいるわけなんだけど、あたしは苺夏ちゃんに結構懐いていたりする。
「苺夏ちゃんと一緒に学校行きたい」
はぁーと苺夏ちゃんがため息をついた。
「あんたバカねー。あたしと一緒に行ったらあんたの正体感づいちゃうでしょ」
あ、そっか……
「じゃ、あたしはもう行くから。」
「…いってらっしゃい。」
「あ。あと、ばれるから学校では絶対に話し掛けてこないでね。」
「うぃー」
あたしはしょぼんとして苺夏ちゃんを見送った。