−Secret☆GIRL−



「俺をおいて帰ろうとしてんじゃねーよ」


「ごめーん。だって玲、気持ちよさそうに寝てたから、僕一人で帰ろうと思って」


……コウタロウの本性を知っちゃったからかな?

今まで違和感がなかったその喋りかたに
今は……


「その喋り方やめろ。きもい。」


うん、玲の意見に同感。


「あぁ?“きもい”じゃなくて、“気持ち悪い”だろ?」


そこかよ!


「どっちでもいーから。つか、早く帰るぞ。」


「先に行ってろよ。」


………。


「あぁ?ふざけんな。」


「ふざけてねーよ」


「あのー……」



「ん?」
「あ?」



あたしの呼びかけに優しく反応してくれたのはコウタロウ。

軽くこっちを睨むように返事をしたのが玲。


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