−Secret☆GIRL−


爽やかな笑顔をふりまいていたのに…怖ッ


「ね。だから言ったでしょ。玲にも裏表あるって」


あたしに耳打ちしてくるコウタロウ。

どうやらコウタロウにも聞こえていたらしい。


「ねーよ。」


そう言って振り向く玲。


お前は地獄耳ももっていたのか!


てか、なんでどいつもこいつも裏表が……って あ!!


大事な事を忘れてた。



さっき若井さんの裏を見てしまったせいで忘れてた。



あたしが車のなかで叫んだ理由。


ふと疑問に思ったからつい叫んでしまったんだけど。


どうして若井さんは昨日、放課後あたしが車に乗っても驚かなかったのだろう?


若井さんはあたしの変装した姿しか見たことがないのに、あたしが車に乗っても驚かなかった。

むしろ笑顔でおかえりなさいませと言ってきた。





< 198 / 298 >

この作品をシェア

pagetop