−Secret☆GIRL−


玲とコウタロウに向けていた怪しい笑顔を、次はあたしに向ける苺夏ちゃん。


「苺李、一つだけ教えてあげる。」


「何?」


「小さい頃、欲張りな苺李は“玲ちゃんとコウちゃんのお嫁さんになる"って言って、二人から離れなかったことがあったのよ。」


えー――――!!?


「嘘だッ!!」


「嘘じゃないわよ。ねぇ?コウちゃんと玲ちゃん。」


「「はい。」」


まじかよ!!?


「……苺李、そうなのか?」


なぜか翔にぃが険しい顔をしてあたしを見ている。


「いや、知らないから。てか記憶にないから。」


「ま、でも玲ちゃんとコウちゃんならいいんじゃね?」


なんてことを言う優にぃ。


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