−Secret☆GIRL−



今日はコウタロウとデート。



こっそり家を抜けだして
近くにある海で待ち合わせ。


まだ5月だから
肌寒い。



コウタロウは…いた。



「コウタロウ」



あたしの声で
コウタロウがふりかえる。



「苺李おはよ」



「おはよう。コウタロウ意外とオシャレだね。」



「意外とってなんだよ。苺李は小さいころから変わらずオシャレだね。」



「そお?」



「うん。」



「玲はかなりオシャレだったよね。…あ」



自分で玲の名前を言っておきながら、昨日のことを思いだし、胸が痛む。





「…行こっか。」



コウタロウに笑顔でそう言う。




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