−Secret☆GIRL−
後ろにいる若井さんを
ちらちらみながらあたしは校舎にむかって歩いている。
あたしを見ている人込みはもうすぐそこ。
近づくにつれて、
ざわめきが段々と大きくなる。
てか、みんなとっとと校舎の中に入れよ。
時間ねーんだろ?
見んなよ
………お嬢様とは思えない口の悪さ。
自分でも悪いと思う。
だけど、こんなに注目されてたらそんなこと気にしていられない。
あたし以外の家族皆は慣れているんだろうけど、
家の人以外あまり人に会わせてもらえなかったあたしは落ち着いてなんかいられない。