−Secret☆GIRL−


「いったぁぁい…っ」
「いってぇ……」

どうやら人にぶつかったらしい。


「ご、ごめんなさいっ」


とりあえず謝るあたし。


「てめぇ、廊下走ってんじゃねーよ」


あぁ?


下を向いていたあたしは
顔をあげた。


「このダサ女」


目があった瞬間ぶつかった男に言われた一言。


『このダサ女』
『このダサ女』
『このダサ女』
ダサ女……


こだまとなって頭の中に響いた。



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