−Secret☆GIRL−


振り向くと、やはりクソ男がいた。

不運にもクソ男も特進クラス。

まぁ新入生代表で喋ってたし、特進クラスでもおかしくないけど。


「ダサ女って呼ぶの、やめてもらえます?」


「うっせーよ。とっとと入れよ。」


ドスッ


「ぐふっ…」


「じゃあ、お先に」

笑顔で言い、教室の中に入った。


「この…暴力女ッ」


後ろでまた何かクソ男が言っているがもちろんスルー。


教室に入ったらまず始めにあたしはクラスのみんなに注目される。もちろん良い意味ではない。


毎日毎日、ダサいあたしを見ていてよく飽きないわねー

と、言ってやりたい。


もう慣れたけど。


「マイリーおはよ〜」


そしていつも笑顔であたしに挨拶をしてくるコウタロウ。

そしてそして
トリプル愛に睨まれる。

クラスの女子に睨まれる。

席に着くあたし。

いつもこの繰り返し。


お気づきでしょうが、コウタロウとトリプル愛も同じクラスなのだ。





< 91 / 298 >

この作品をシェア

pagetop