−Secret☆GIRL−
振り向くと、やはりクソ男がいた。
不運にもクソ男も特進クラス。
まぁ新入生代表で喋ってたし、特進クラスでもおかしくないけど。
「ダサ女って呼ぶの、やめてもらえます?」
「うっせーよ。とっとと入れよ。」
ドスッ
「ぐふっ…」
「じゃあ、お先に」
笑顔で言い、教室の中に入った。
「この…暴力女ッ」
後ろでまた何かクソ男が言っているがもちろんスルー。
教室に入ったらまず始めにあたしはクラスのみんなに注目される。もちろん良い意味ではない。
毎日毎日、ダサいあたしを見ていてよく飽きないわねー
と、言ってやりたい。
もう慣れたけど。
「マイリーおはよ〜」
そしていつも笑顔であたしに挨拶をしてくるコウタロウ。
そしてそして
トリプル愛に睨まれる。
クラスの女子に睨まれる。
席に着くあたし。
いつもこの繰り返し。
お気づきでしょうが、コウタロウとトリプル愛も同じクラスなのだ。