−Secret☆GIRL−


――――――――
―――――…


「――…ぃ」


………


「…い」


ん……


「…おい!」


あ゙……?


「凶暴ダサ女!」


……んだと?


「もう一回言ってみろ!!もう一回!!!」







「ぁ……」


黒板の前には、
笑顔が引きつっている女の先生がいた。

クラスみんながあたしに注目している。


「花本さん、授業が終わったら生徒会室に来てください」


え?職員室じゃなくて?


キーンコーンカーンコーン―…


呼び出しされたのに
アホなツッコミを入れていたらチャイムが鳴ってしまった。


「おい…」


「ん?」


「いい加減、手、離せよ」

あたしは比奈…じゃなくてクソ男の胸倉を掴んでいた。

「あ、ごめん。」


「おまえ力強すぎ」

そう言って乱れた襟元をなおすクソ男。


「あたし、いつから寝てた?」


「ホームルーム始まった時からだよ〜。話しかけたらマイリー寝てた。」

と言ったのは
コウタロウ。


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