転勤族妻の憂鬱
夕方、あたしは、エプロンを着けて、キッチンに立ち、夕食を作り始めた…


そして、いろんな事を考えた…



もしも

亮介より先に、また和樹に出会っていたら

あたしは、また、和樹を好きになっていたのだろうか…




………。


答えは





『NO!!』だ。


きっと、あたしは、必ず亮介に惚れるだろう…



だって、あたしは…



「ただいまぁ~」



「おかえりー、きょう、早かったんだねぇ~」


「おぉ~仕事が早く終わったからさ、急いで帰ってきた」


そう言いながら

いつもの場所、テレビの前に座って、タバコに火をつけて、

プハーと息を吐いてる


亮介が、一番大好きなのだから…。




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