続 それだけ~先生が好き~
「よぉ!!元気だったか?」
思わず叫びたくなるくらい、素敵な先生が立っていた。
うひゃ~・・・
だって、私服だよ!
今まで私服は修学旅行とかお別れ遠足とかそのぐらいでしか見たことなかった。
でも今日は・・・
私と会うためだけの、私服。
手で顔を覆ったままの私に、先生は笑って突っ込む。
「お~い、何やってんだ?松戸ですよ~」
胸がきゅ~ってする。
あまりにも先生がかっこよくて、ずっと見ていたい。
「先生、かっこよすぎ・・・!」
淡い黄色のシャツに羽織った白のニット、春っぽい薄い色のジーンズ。
抱きつきたくなる。
ひとりじめ・・・したくなる。
今までどんな男子がどんなおしゃれな格好していても興味すらなかった私が、先生の格好を見ただけで、めまいがする。
「そんなに見つめるなよ、照れるだろ?なんてな」
そう言いながら、私の腕を引いて車に入らせる。
私の大好きな先生のタバコの匂いがするんだ。
この匂いにいつも落ち着く。