続 それだけ~先生が好き~



きっとこれから私は毎晩、オルゴールを開けて先生を想うだろう。



オルゴールの隣には、ホワイトデーに先生からもらったうさぎのぬいぐるみと、修学旅行で買った、悠と美咲とおそろいのうさぎも置こう。



私の部屋にうさぎコーナーが出来ちゃうね。



腕で揺れてるミミが「よかったね」って言ってくれてる気がする。





「おまたせ、ほら、おそろいだぞ~」


先生は可愛い紙袋に入ったオルゴールを、私に手渡して笑う。


「先生、どこに置くの?」


「あ~、そうだな・・・俺の部屋には合わないよなぁ!ベッドんとこにでも置くか」



笑いあいながら、また当たり前のように手をつないだ。




二人でお店を後にして、お茶にすることにした。




先生とカフェでお茶なんて・・・




今日で夢だったことがいくつ叶うのかな。



こうして手をつないで隣を歩くことすらできなかったもんね。





カフェの周りをただようコーヒーの香りに、顔を見合わせて「おいしそう~!」ってはしゃいだ。





好きだよ、先生。


私の夢をこんなにたくさん叶えられるのは先生だけだよ。




隣にいてくれるだけで、こんなにシアワセなんだよ。




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