続 それだけ~先生が好き~
「あ~、お前のココア氷とけちゃってるぞ!ははは」
まだ一口も飲んでいないアイスココアは、氷がとけて薄まっちゃってる。
それでもきっと先生がいてくれるなら、最高においしいはず。
涙が出るくらい嬉しいことを
一緒に涙が出るくらい喜んでくれる人がいる。
そんな人と一緒にいることが出来る。
私は今きっと世界で一番シアワセ。
やっと一口飲めたアイスココアは・・・少し私の涙の味がした。
「ケーキもおいしくなくなちゃうぞ~、食えって!」
「えへへ・・・ごめんなさい、おいしいよ!」
先生も少し冷めちゃったコーヒーをもう一度口にする。
おいしいねって、目を合わせて笑う。
これ以上好きになれる人なんているの?
ううん、きっといない。
先生以上の人なんていない。
優しい目をした私の王子様なんだ。
いつだって、私を守ってくれる。