続 それだけ~先生が好き~



「あ~、お前のココア氷とけちゃってるぞ!ははは」



まだ一口も飲んでいないアイスココアは、氷がとけて薄まっちゃってる。

それでもきっと先生がいてくれるなら、最高においしいはず。



涙が出るくらい嬉しいことを


一緒に涙が出るくらい喜んでくれる人がいる。



そんな人と一緒にいることが出来る。




私は今きっと世界で一番シアワセ。





やっと一口飲めたアイスココアは・・・少し私の涙の味がした。




「ケーキもおいしくなくなちゃうぞ~、食えって!」


「えへへ・・・ごめんなさい、おいしいよ!」



先生も少し冷めちゃったコーヒーをもう一度口にする。



おいしいねって、目を合わせて笑う。





これ以上好きになれる人なんているの?


ううん、きっといない。




先生以上の人なんていない。





優しい目をした私の王子様なんだ。



いつだって、私を守ってくれる。





< 27 / 30 >

この作品をシェア

pagetop