キミが世界で一番嫌い?!
「・・・・ま、また・・・だ」
やばい。
怒りで体が震えてきた。
「キャーッ、須佐クン、すっごーい」
「また、学年1位ー」
「須佐クンって頭も良いんだね」
耳障りに高い声が、廊下に響く。
「ん、まあね♪
よければ今度教えるよ?
手取り足取り・・・ね?」
髪を金に染めた男子が、それを取り囲む女子のうち1人の手の甲に、唇を当てた。
その瞬間、キャーーッ、とさらにうるさい悲鳴じみた騒音が響き渡る。
そう、私には騒音としか感じられない。
「(真面目な私が、どうしてあんな不真面目男なんかに・・・!!!!)」
私は工藤 紗希。
至って真面目な高校3年生。
そんな私の、ただいまの怒りの理由は只ひとつ。
私の横で女子に囲まれている、須佐 早紀、その男。
今、私の見つめる廊下に張ってあるのは、1学期末テストの結果。
――『1学期末テスト結果発表』
第1位 須佐 早紀 498点
第2位 工藤 紗希 495点
第3位 加藤 巧 493点
鈴木 京子 同
―――
「あ、紗希ちゃんも、また2位なんだね」
「おめでとー♪」
「ほんと、2人ともすごいよねー
うちの学年、1位は早紀くん、2位は紗希ちゃんって決まってるもんね」
振りかけられた言葉に、私は口元を引きつらせる。
「あ、あら~。でも、やっぱり私は須佐君に届かないのね・・・残念だわ。
今回は自信があったのにな」
「はは、当たり前でしょ」
な・・・
何だコイツー―――――!!!!
+
やばい。
怒りで体が震えてきた。
「キャーッ、須佐クン、すっごーい」
「また、学年1位ー」
「須佐クンって頭も良いんだね」
耳障りに高い声が、廊下に響く。
「ん、まあね♪
よければ今度教えるよ?
手取り足取り・・・ね?」
髪を金に染めた男子が、それを取り囲む女子のうち1人の手の甲に、唇を当てた。
その瞬間、キャーーッ、とさらにうるさい悲鳴じみた騒音が響き渡る。
そう、私には騒音としか感じられない。
「(真面目な私が、どうしてあんな不真面目男なんかに・・・!!!!)」
私は工藤 紗希。
至って真面目な高校3年生。
そんな私の、ただいまの怒りの理由は只ひとつ。
私の横で女子に囲まれている、須佐 早紀、その男。
今、私の見つめる廊下に張ってあるのは、1学期末テストの結果。
――『1学期末テスト結果発表』
第1位 須佐 早紀 498点
第2位 工藤 紗希 495点
第3位 加藤 巧 493点
鈴木 京子 同
―――
「あ、紗希ちゃんも、また2位なんだね」
「おめでとー♪」
「ほんと、2人ともすごいよねー
うちの学年、1位は早紀くん、2位は紗希ちゃんって決まってるもんね」
振りかけられた言葉に、私は口元を引きつらせる。
「あ、あら~。でも、やっぱり私は須佐君に届かないのね・・・残念だわ。
今回は自信があったのにな」
「はは、当たり前でしょ」
な・・・
何だコイツー―――――!!!!
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