キミが世界で一番嫌い?!
「なんっなのよ!」



――“やっぱり須佐君に届かないのね・・・”
“当たり前でしょ”



「ッだー!!もう、どこのナルシストよ、あの自信はどこから来るのよ――!」



プリントをホッチキスでまとめながら、悪態づく。
生徒のいなくなった教室で一人、叫ぶ私はかなり痛い。



「なんで、あんな奴が1位で、私が2位なの!?
大体先生も、か弱い女生徒にこんな遅くまで雑用やらせないでよ―――」

「へー、すごい学力コンプレックスだね。初めて見た。」

「ひぎゃぁ!?」



誰もいないはずの教室なのに、後ろには須佐早紀の姿。
いつ入ってきたんだ、コイツ!
私は後ずさりした。



「ななな、何よ!」

「どもってるよ。もしかして、緊張してるの?」

「なっ!!誰が何に緊張するのよ!!」

「『あんた』が、『俺』に、でしょ?委員長さん♪」

「ばっかじゃないの!?」



腹が立って、バン!と机に手を置く。
サイテー!何でこんなのが1位なの??



「で?何の用よ」

「ン――?別に」


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