キミが世界で一番嫌い?!
ツンデレ・・・!?
ちょっと待て。さっきの顔はどうした?
このムカつく、スカした顔はどこから?あの真面目な顔はいずこ!??



っていうか



「『ツン』はわかるけど、私がいつ『デレ』たっていうのよ!!」

「あれ?違うの?」

「ちっがう!!私をあんたの周りの女の子たちと一緒にしないで!!あんな馬鹿なこたち・・」



私は常に酸さの周りにたかっている女子を脳裏に浮かべた。
と・・・
少し低くなった須佐の声が、私に降りかかった。



「・・・おい」

「へ?」

「バカって何だよ。」



須佐は、怖い顔をして綿臣顔を近づけてきた。



「だってそうじゃない!馬鹿みたいに自分作っちゃって、汚いとこ全部隠して!
私たちは受験生で、もっと大切なことがあるのに」

「それって人それぞれなんじゃん?
あんたは勉強が大切かもしれない。でも、みんなそーだとは限らねぇだろ」



怒った顔。
いつもはただへらへらしてるだけのその顔が、今はとてつもなく怖く感じる。



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