キミが世界で一番嫌い?!
「少なくとも、俺はそうだよ。」


須佐が言う。
何だってこんなけんかをしているんだろう。
可笑しい。いつも、こんなにムキにはならないのに。

でも、とまる事は無い。


「だからなんだって――・・・」

「好きな奴の前で自分作って、何が悪いんだよ。
少しでもいいようにみられたい、って思うだろ?
そのどこが悪いんだよ。」

「そんなの関係な―――・・・」

「女の子と一緒にすんな・・・って

お前も、女の子なんだろーが・・・・」



なんて、切なそうな顔なんだろう。
怒っていた顔が、一瞬だけとても哀しそうなものに変わった。



「それがどうしたのよっ」
「・・・・っ」







「お前、わけわかんねぇ。」







それだけ言い残して、須佐は出て行った。

「わけわかんないのは、こっちの方よ・・・」

何で、あんなに怒ってんのよ。
何で
何で・・・


「ふ・・・ぅう・・うぇ・・・」


何で、アイツとけんかしたことで・・・
何で、私が泣かなくちゃいけないのよ―――



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