キミが世界で一番嫌い?!
「(失敗した!!!)」
しばらく歩き、誰もいないことを確認した上で、普段あまり使われない廊下へと曲がった。
「(失敗した、失敗した、失敗した!!!!)」
何、どうしちゃったのよ、私!
――『ごきげんよう』
誰あれ!何キャラ?お嬢様キャラ?
どうしようどうしよう、動揺しすぎた!!
「あ――、もう、結局謝ってな・・・「何してんの、こんなとこで」
・・・・・・は?
「す、すすす須佐!???」
「どもりすぎだろ。何してんだよ。こっち教室じゃないだろ」
「そんなこと――・・・」
ああ、そうだ、謝らなきゃ。
・・・でも、何だろう・・・グラグラする。視界が、揺れる。
「わ・・かって・・・・る・・わよ―――・・・」
「工藤!!!!」
暗くなった世界で、うっすらと須佐の声を聞きながら、私の意識は途切れた。
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