アタシ、恋道
事実
『もしもし?』

家で、のんびりしてると電話がかかってきた。

『……』

『誰?』

『……』

『悪戯?』

『あんたって、ダイとアタシの関係知らないんだよね~っ』

『っ!?由愛子ちゃん?』

相手は、嵐沢由愛子だった。

『知りたい?』

『…っ。』

何も言えない。何となく知りたくなかった。

『くすっー、言っとくケド、ダイはこの事を…』

プツッ、プープープーッ

自分から、切った。聞きたくなかった。あの子の声も、関係も。

『ハア~』

ため息をついた。そして、睡魔に襲われ眠った。

ここは?

暗くて、よく分からないけど冷たい…、水の中?

『アナタハ、マダ知ルコトハナイノ。イツカソノ日ガ来ル。』

『誰?』

ピピピピッーーーーーーー

『朝かぁ…、起きよぉ!』

『ママッ!おはよう!』

『亜夢?!珍しいわね~』

『う~んっ今日は、フレンチトーストがいい!』

『はいはいっ』

シャワー浴びてこよぉ~

シャァーーーーっ

『気持ちいぃ!』

15分後…。

『亜夢?あがったの?』

『うん!』

アア~っいぃ匂い!

『美味しそう!』

『姉貴うるさい!』

『何よ!陵樹(りょうき)』

『二人とも!早く食べなさい!』

うぅ~っ陵樹のばかっ!

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