さようなら。
「昔死んだばあちゃんがさ

『秋の季節は恋の季節

ばあちゃんがじいちゃんと

出逢ったのも秋の季節

哲のお母さんが哲を産んだのも

秋でしょう?

哲もいつか恋をしたら

秋にはなんでも話しなさい

恋人には秋にはなんでも言う

もしそれが良いことだったら

実をつけてくれるはず

それが悪いことだったなら

枯れ葉と一緒に落ちてくれるわ

だから秋の季節は恋の季節

運命の人ならなおさらね』

そう俺に教えてくれたんだよ

だから今まで好きになったら

絶対秋に告ってたんだよ

ことごとくふられたけど(笑)

ずっと信じてたけど

恋の季節なんて諦めかけてた

けど優花に賭けてみたんだよ

やっぱりばあちゃんは

嘘は言ってなかった

秋の季節は恋の季節だよ

優花に言って良かったよ」
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