さようなら。
愛しい人の

言葉ひとつで

なにもかもが

ピンク色に見えたり

愛しい人の

言葉ひとつで

この世の

終わりみたいに

なっちゃったり。

あたしの生活が

恋に翻弄されるの。

『愛してる』なんて

初めて思った。

『愛してほしい』って

初めて思った。

『想いたい』とか

『想ってほしい』とか

そんなふうに願ったのは

哲が初めてだった。

こんなにも簡単に

切れてしまうものなら

こんなに苦しいなら

こんなに辛いなら

運命なんていらない。

愛なんていらない。

もう恋なんてしない。
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