さようなら。
「……へぇ〜」

あたしと

おんなじじゃん……

いや……

お姉ちゃんのほうが

ひどいかも……

「あたしは

あいつのことなんて

そんな好きじゃないって

思ってた

だけど

気付かないうちに

すごい好きになってて

なんていうか……

ショックだったってか、

傷付いたってか、

そのとき初めて

失恋で泣いたんだぁ」

「お姉ちゃんも

辛かったんだね……

あたし全然

知らなかった」

「まぁ優花は

小さかったからね」

うん。

確かにね。

高校生に

なりたてだったし、ね。
< 134 / 150 >

この作品をシェア

pagetop