さようなら。
だけど

違った。

顔を上げたとき

先輩の顔が

近づいてきて

チュウされた。

あたしにとっては

初チュウだった。

好きでもない人と

あたしはした。

先輩の行為は

さらに

エスカレートする。

あたしのおしりに

手が触れる。

先輩の手が

ふとももに触れた瞬間

あたしは

先輩を

突き飛ばした。

「嫌!」

「あ……

ゴメン!」

先輩の言葉も

無視して

走って逃げた。

最悪

最低

汚い

汚らわしい

走っていながらも

体は震えている。

涙が

溢れ出る。

携帯が鳴るけど

出ない。

きっと

浜谷先輩だろう。

いまさら普通になんて

もぉ無理。
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