さようなら。
たくさんたくさん

嫌味言われると思った。

前のときみたいに

殴られると思った。

本当に修羅場になると

思ったのに。

あたしが考えたことと

裏腹に、

『あたしそのこと

誰にも言ってないから

あんたが『誤解しないで』

って思ってるみたいに

あたしだって

達也の邪魔したいわけじゃ

ないんだよ

あたしは……あたしはさ

わかってると思うけど

ぶっちゃけるとさ

達也がまだ好きなの

あたしはあんたの気持ちが

達也に向いてないこと

わかってた

だから達也には

傷つかないで

幸せになってほしくて

止めたの

テツと付き合うのも

全然いいよ

けど達也には一言

言ってあげて』
< 47 / 150 >

この作品をシェア

pagetop