さようなら。
少し顔が赤くなって照れながら

「情けねぇけど

優花とあんま会えねぇし

他の男の話されると

嫌なんだよ……

だから俺の前では

あんまり話はしないで」

だって。

自分で言って照れてる哲が

すごく可愛かった。

本当撫でたかった。

「もうあんまりしないけど

余計な心配しないで?

あたしはずっと哲だけだし

そんなこと言われたら

あたしだって不安になるよ?」

「上目使うなよ

襲うぞバーカ」

まだ赤い顔のままで

ほっぺにチュウしてくれた。

「これだけ?」

あたしは上目使ったつもりは

全然ないんだけど

「まじで襲うよ?」

って笑って、今度は

さっきよりも長くて

もっともっと甘いチュウを

あたしにくれた。
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