さようなら。
『久しぶり、哲

前はよく遊びに来てくれたのに

最近来ないから久々だね

元気にしてた?』

真央は飄々と言った。

俺はたぶんもうそのときは

佐倉さんを好きになってた。

真央を考えることはなくなったし

考えても別に辛くなかったし。

ただ無神経な真央が

すげぇムカついた。

『なにしに来たんだよ』

『……あたしね、

いまさらなんだけどね

やっぱり哲が1番いい

もう彼とは別れたの

哲は会えなくても優しかったし

あたしのこと考えてくれた

でも前の彼はたくさん会ったけど

あたしのこと考えてくれなかった

浮気性ですぐふられたの

あたし……勘違いしてた

どんなときも、哲が1番だった

哲のことが1番好き

よりを戻したいの』
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