さようなら。
バスに乗ったとき

監督はなにも言わなかった。

背中を叩いただけで

なにも言わなかった。

哲の『ありがとう』が

あたしたちの永遠の別れみたいで

不安になった。

哲をあたしは信じてる。

何日かしたら『優花』って

いつものように

呼んでくれるはず。
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