絶対☆私生徒会長!
―Story*Zero―

◆白Side






「あぁ~怠い!朝から朝会なんて怠い!」

「白、朝だから朝会ってゆぅんだよ?」

「もぅ、栞はそんな真面目腐ってるからモテないんだよ~」

「えぇ~?」

今日は1週間に一度ある、生徒会が仕切る朝会。

これがまた、倒れるってくらいのつまんなさ。

保健室に連れ込まれる人が必ず5人は居る程の…。


「栞~サボろうよ。倒れるよ!死ぬよ!腐るよ~!」

「はぃはぃ、黙る!今日は新しい会長を決めるらしいからさぁ~」

「えぇ~」

つか、今更?まだ7月だよ?
入学式も終わったし、まだだし…


『は~い!皆並んで~!朝会を始めるよ~!』

…担任の越智先生が叫んでる。


「ほら白、ボーっとしてないで並ぶよ。」

「えぇ~。嫌だぁ!」

私は必死に入口のドアを掴みながら抵抗する。

「ほら、ワガママ言わないの!」

「ひぇ~…」

私ったら抵抗力無さ過ぎ。
あっさり引っ張られちゃったし。




『あ…』

『あ、あ…マイクのテスト中…』

もぅ、こんなのやってないで早く済ませてよ~。

始める前にやっとけっての。


『えぇ。これから朝会を始めます。』

〝一礼〟

―――――
――…

『最後は、今後の生徒会の方針と会長を発表します。』

生徒会長かぁ~。
なった人、大変そうだよなぁ。
私は絶対なりたく無いな。
なったら死んじゃうよ~。

『今年の生徒会長は……』

生徒会長は?

『1年C組…』

1年C組?…ってウチのクラスじゃん!

『揺岐白さんに決定しました。』

…へぇ~。
揺岐さんかぁ。頑張れ!もう一人の揺岐さん!
私以外の揺岐さん!

『では、揺岐さん。ステージに上がって下さい。』

・・・・・・・・・

ん?誰も出ないの?
もう一人の揺岐さん今日休みなのかな?

「ちょっと白!あんただよ!早くステージに上がりなっ!」

「えぇ!?私じゃ無いよ~。私以外の揺岐さんだよ~」

「なわけ無いでしょ。あんた馬鹿!?」

「…違うってぇ!」

私と栞が小声で話して居ると……

「ちょっと揺岐さん、早くステージ上がって。」

茶江島緑…クン?!超イケメン君!!














< 1 / 138 >

この作品をシェア

pagetop