絶対☆私生徒会長!
―Story*Zero―
◆白Side
「あぁ~怠い!朝から朝会なんて怠い!」
「白、朝だから朝会ってゆぅんだよ?」
「もぅ、栞はそんな真面目腐ってるからモテないんだよ~」
「えぇ~?」
今日は1週間に一度ある、生徒会が仕切る朝会。
これがまた、倒れるってくらいのつまんなさ。
保健室に連れ込まれる人が必ず5人は居る程の…。
「栞~サボろうよ。倒れるよ!死ぬよ!腐るよ~!」
「はぃはぃ、黙る!今日は新しい会長を決めるらしいからさぁ~」
「えぇ~」
つか、今更?まだ7月だよ?
入学式も終わったし、まだだし…
『は~い!皆並んで~!朝会を始めるよ~!』
…担任の越智先生が叫んでる。
「ほら白、ボーっとしてないで並ぶよ。」
「えぇ~。嫌だぁ!」
私は必死に入口のドアを掴みながら抵抗する。
「ほら、ワガママ言わないの!」
「ひぇ~…」
私ったら抵抗力無さ過ぎ。
あっさり引っ張られちゃったし。
『あ…』
『あ、あ…マイクのテスト中…』
もぅ、こんなのやってないで早く済ませてよ~。
始める前にやっとけっての。
『えぇ。これから朝会を始めます。』
〝一礼〟
―――――
――…
『最後は、今後の生徒会の方針と会長を発表します。』
生徒会長かぁ~。
なった人、大変そうだよなぁ。
私は絶対なりたく無いな。
なったら死んじゃうよ~。
『今年の生徒会長は……』
生徒会長は?
『1年C組…』
1年C組?…ってウチのクラスじゃん!
『揺岐白さんに決定しました。』
…へぇ~。
揺岐さんかぁ。頑張れ!もう一人の揺岐さん!
私以外の揺岐さん!
『では、揺岐さん。ステージに上がって下さい。』
・・・・・・・・・
ん?誰も出ないの?
もう一人の揺岐さん今日休みなのかな?
「ちょっと白!あんただよ!早くステージに上がりなっ!」
「えぇ!?私じゃ無いよ~。私以外の揺岐さんだよ~」
「なわけ無いでしょ。あんた馬鹿!?」
「…違うってぇ!」
私と栞が小声で話して居ると……
「ちょっと揺岐さん、早くステージ上がって。」
茶江島緑…クン?!超イケメン君!!