絶対☆私生徒会長!
◇栞Side
……………………
衝動で走って来ちゃったけど、ここ何処だろ?
裏庭?何やら倉庫が見えるし…
「取りあえず、携帯携帯……」
ジャリ…
しゃがみ込んで、携帯を鞄から探している私の後ろから砂利を踏む音がした。
私は驚いて後ろを振り返る……
「栞チャンだよね?初めまして。私2年の佐渡優、宜しく。」
「私も、2年の小菅花梨。」
「同じく、一ノ瀬真美♪」
だ、誰だろうこの人達。
どっかで見たような気がするんだけど…?
「栞チャン、揺岐白と仲良いんだってね♪」
私が口を開く前に一ノ瀬真美サンが言った。
何かを企んでいるかのように…
「栞チャンの方が生徒会長に相応しいと思うんだけどなぁ~。ウチ達。」
次に口を開いたのは、この3人のリーダーみたいな優サン。
「あっ!そうだ。栞チャンも私達の仲間に成らない?」
え、……仲間?
「そーだ!それ良いね♪優~、良いでしょう?」
「うん、良い考えね…」
「やりぃ~♪じゃあこれから宜しく★栞チャン♪」
「あ、あの!」
私はやっと間合いを見つけ、先輩達に口をきいた。
「…私、まだ何も先輩達の事知りませんし…、それに……」
そう言った私に対して先輩はフッと鼻笑いをしてこう言った。
「…貴方にはもう、拒否権は無いんだよ。」
私はもう、逃げれない。
これから起こしてしまう悪事や
裏切りを知らないまま、私は優サンの仲間になった。
ごめんね………白。
白を妬んだ私が居たからこんなことに成ったんだよね。
それで、白を傷付けちゃう……
私は最低な人間だった…
白を……
大好きだった白を………
裏切ってしまう。