絶対☆私生徒会長!
「初めまして、時雨碧です。」
『キャー!イケメン!!』
教室に入ると、ハモる女子達の黄色い声が耳に響いた。
「どうぞ宜しく。」
『キャー!!』
たまたまハモる女子達…
「それでは時雨くんの席は檜咲さんの隣ねぇ。」
担任の相原先生はそう言い教卓に立つ。
やった!
時雨くん、私の隣だっ♪
私は他の女子よりも早く手を振って時雨くんを呼んだ。
「あやめちゃん有り難う。おかげで友達も出来そうだよ!」
「うん!良かった!!」
私、初対面の人と話すのが苦手だったんだけど、時雨くんは何か違った…
他の人には無い落ち着き?
大人っぽさ?
クラスの男子にはない魅力かな…?
話しやすかった。
友達作ってって言ったは良いけどその私が友達居ないんだよね………寂しいな。
「どうかした?浮かない顔して。」
隣の男子と話していた時雨くんが私に声をかけた。
「え、そんな事ないよ…」
「友達はとは話さないの?」
「…………」
すると早急、時雨くんと話していた男子が言った。
「あ~駄目駄目。檜咲は友達居ないから~」
ズキンッ
「そーそー、檜咲は変人だから人も寄せ付かないんだよ~」
二人目の男子もそう言い、笑いだした。
さいあく…
時雨くんどう思ったかな。
すると───
「失礼しまぁーす!」
「ま、白さん!」
「白?!」
教室の教卓の前で腕組みをしている白さんの姿があった。
「あやめちゃん、今から生徒会室に集合よ!集会開くわ!」
「しゅ、集会?!放課後の話しだったのに。」
「いいの!授業めんどくさいし、暇だから今やるの!あっ!時雨も居るじゃない、理事長から話しは聞いてる。」
「ま、白さん………ってうわあっ!!」
そう言おうとした私の腕を誰かが掴んだ。
「騒ぐな檜咲……」
「え……緑さん!?」
「良いから来い、……気に入らねーけど時雨も。」
「あ……はい…」
「え、ひゃあっ!」
私と時雨くんは引き摺られながらも生徒会室へ連れていかれた。