絶対☆私生徒会長!
「あ、白~。只今ぁ。」
「遅かったね~。心配したよ。次の時間英語だから、宿題見せてもらいたいんだよ~」
「え?…あ、御免無理。」
「えぇ~?栞のいけずぅ~」
いつもは見せてくれてたのに…
う~ん。
どうしよう。
緑にでも見せて貰おうかなぁ。
英語の担任恐いんだよね……
がり勉メガネ。
(優サン)
「栞チャン!じゃあ、放課後ねぇ~」
(真美サン)
「4時に今日行ったマックに集合♪」
(花梨サン)
「遅れるなよ~」
「はぁ~い!」
栞は背後に居た先輩3人に手を振り、私を擦り抜けて席に座った。
今、なんかとてつもない距離感を感じた。
栞がどっかへ行っちゃう…
そんな感じがした。
「ねぇ、しお──」
(Aサン)
「栞ぃ~。宿題見せて!」
「うん!良いよ!はい。」
(Aサン)
「あ、有り難う!やっぱり会長は栞に限るよ!」
「アハハ。」
(Aサン)
「じゃあ、また後で返すね~」
「うん。」
栞…………?
なんで私に見せてくれなかったのに他の子に貸すの?
親友だと思ってたのに。
「ね、ねぇ。栞。」
「ん?何?」
「宿題……」
「あぁ。ゴッメン!もう他の子に貸しちゃったぁ!」
「あ……そか。」
栞、やっぱり私の事嫌いに成ったのかな。
しおり…………