─約束のRing─



でもやっぱり
考えることは




『幸紀斗くんに会える』





このことだけだった。



入学式を明日に
控えた私は
高校のパンフレットを
見ながら音楽を
聞いていた。



♪〜♪〜♪



着信音が
鳴り出して
私はディスプレイを
除きこんだ。



【幸紀斗くん】



と表示されていて、



ピッ


『もしもーしっ!!』



私は機嫌がよくて
かなりテンション
高めで電話に出た。



『おっテンション
高くね?あははっ』



『まぁね♪
だってやっと合格
したんだもんっ!!』




『だなー
明日から同じ
高校だもんなぁ』



【同じ】という
言葉が嬉しかった。




『うんっ』




『…明日から
一緒に高校行かね?』




『えっ?
いいの?』



『あははっ
いいの?ってか
一緒に行こうぜ?』




『うんっうんっ!!
行きたい!!
行きたいです!!』



『なんで敬語?あはは。
んじゃまた明日な!!』



『うんっばいばいっ』




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