─約束のRing─



桜のトンネルの先に
小さな光が見えてきた。



もう少しで
トンネルを
抜けちゃう。



やだなぁ…



もうちょっとだけで
いいからトンネルが
長くならないかな



なんて思っていたら、



幸紀斗くんが
私の心を
見透したように



『また連れてきてやる』



って言った。



『…うん』



嬉しくて
泣きそうになった
目をギュって
抑えながら私は
短く返事した。



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