─約束のRing─
入学式の出会い
『真美ちゃんおはよー』
そう言いながら
私は手を振り返した。
校門につくと
幸紀斗くんが
私をヒョイッと
持ち上げて
降ろした。
『わっ…ありがと』
私は照れ隠しで
下を向きながら
お礼を言った。
『おう!
入学式頑張れよ』
って言って
幸紀斗くんは
行ってしまった。
『ねぇねぇ!!
あれが幸紀斗くん?』
『うん、そうだよ』
『へぇー
あれが幸紀斗くんかぁー』
真美ちゃんは
幸紀斗くんを
初めて見て
納得していた。