─約束のRing─



よく見ると
私の涙のせいで
男の人のブレザーが
濡れていた。



『あっ、あの
すいませんっ!!』



そう言って
私はポケットから
ハンカチを取りだし
男の人のブレザーを
急いで拭いた。



『あの、話聞いてくれて
ありがとう
ございました。』



『いいよっ
何でも言って』



私は男の人の
名前を知らないことに
気づいて



『名前…
なんていうんですか?』



そう訪ねると、





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