─約束のRing─



──ガチャ…



屋上の扉を
開けると
ブワッと春の風が
舞い込んできた。




私はふと、
幸紀斗くんと通った
桜のトンネルを
思い出した。




ボーッと屋上から
グランドの桜を
見つめていた。



『幸紀斗か?』



優人くんに
痛いところを
つかれて私は



『うん…』




と頷いた。





< 179 / 485 >

この作品をシェア

pagetop