─約束のRing─



『優人くんは優しいね!!』


と、私は思ったことを
口に出してしまっていた。




すると、
いきなり優人くんが



ギュって私を
抱き締めてきた。



『わっ…どーしたの?
優人くん?』



何も言わずに
抱き締める力を
強くする優人くん。



『優人く…』



その時だった。



『ずず…っ』



私の耳元で
鼻をすする
音が聞こえた。



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