─約束のRing─
それから優人くんと
別れてから
水道に行って
腫れている目を
軽く冷やした。
入学したばかりだし
あまりサボって
られないと思い
2時間目に間に合うように
小走りで戻った。
教室に戻ると
真美ちゃんが
心配した顔で
近づいてきた。
『優花…大丈夫だった?』
『あっ、うんっ
心配させちゃって
ゴメンね!!』
『そっか、よかった。』
──…キーンコーン
カーンコーン…
『あっ、チャイムだ
席につこう?』
2時間目が始まる
チャイムがなって
私と真美ちゃんは
それぞれの席についた。