─約束のRing─


知らないうちに
私は走り出していた。


これ以上
幸紀斗くんの
話を聞いていたら
涙が零れそう
だったから…


──…ハァッハァッ


私は家路を
ひたすら走った。


家につくと
玄関には靴が
一個もなかった。


まだ誰も
帰ってきてないんだ…


私は堪えていた
涙が一気に
溢れ出した。


『う…っ
うわああああああん』


私は泣いて泣いて
その場に崩れ落ちた。


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